いざブラック企業を辞めようと思っても、なかなか上司に退職の意向を伝えにくいと思います。
強引な引き留めはブラック企業の常套手段ですからね。
そこで今回は私自身が、実際に過去にたくさんのブラック企業を辞めてきた経験をもとに、具体的で誰でも使える辞め方を書いていきます。
もしもあなたが自分自身でしっかりと決断し、退職の意志が固いなら、ブラック企業はほぼ確実に引き留めてきますので、最後の最後で負けないようにしましょう。
実はブラック企業の辞め方はものすごくシンプルです。
ブラック企業の辞め方 ステップ1 次の仕事を探す
当然ながら次の仕事を決めずに辞めてしまうと、無職になり生活に困るリスクがあります。
ブラック企業が嫌で逃げ出したい気持ちはわかりますが、しっかりと転職活動は頑張りましょう。
ブラック企業は休みも少なく、拘束時間も長いため転職活動自体も苦しいのですが、なんとかここは乗り越えていきましょう。
転職活動のコツもあるのですが、今回は退職の意志の伝え方をメインにお伝えしたいので割愛しておきます。
ブラック企業の辞め方 ステップ2 上司に退職の意志を伝える
ここからが本番になります。
この退職の意志の伝え方を間違えると退職交渉がこじれて長びいたり、最悪の場合失敗してしまうので注意が必要です。
まず、交渉前の段階で注意点が2つあります。
注意点1 退職願はまだ不要
辞めたい気持ちが先行して、いきなり退職願を渡そうとするのはNGです。
なぜならばブラック企業の場合、辞めさせないように、退職願を渡そうとしても目の前で破られたり、あるいは受け取ってもらえなかったりするからです。
実際に私もブラック企業を辞める時、退職願を渡した瞬間に破り捨てられた経験があります。
退職願をまた作り直すのは時間の無駄になるので、まずはしっかり直属の上司に口頭で退職を認めてもらうのが先になります。
注意点2 会社の就業規則を事前に確認
それから、会社の就業規則を事前に確認しておきましょう。
会社の就業規則は守ったほうがよりスムーズに辞めれる可能性が高いからです。
ほとんどのブラック企業は【退職は3ヶ月前に申し出ること】と書いてあるケースが多いです。
しかし、民法627条では、「退職の2週間前に退職の告知を行えば問題なく退職できる」と定められているため、法律上は就業規則を必ず守る必要はありません。(年俸制、完全月給制、雇用契約に期間の定めがある場合は無効の可能性あり)
そもそもブラック企業自体が法律を守っていませんからね・・・
注意点3 余計な事は一切言わない
退職予定日が決まったら、直属の上司に2人きりで会うようにアポを取りましょう。
『大事な話がありますのでお時間よろしいでしょうか』と切り出してみましょう。
ブラック企業側の上司も慣れてますので、すぐに退職の話をされるのを察してくれます。
ここで大事なポイントは、余計な事は一切言わないということです。
親の介護や待遇の悪さなどを筆頭に、様々な退職理由を考える人がいますが完全に逆効果です。
なぜならば説得されてしまう要素が出てしまうからです。
親の介護があるので辞めます
休職して介護が落ち着いたらまた復帰してくれないか
待遇が悪いので辞めます
昇進させてあげるし、人員を増やすから残業が減るよ(もちろん嘘)
といった感じでむこうの思うつぼです。
ではどうすればいいかというと・・・
私の経験上、最も効果的だった方法はシンプルに、『次の仕事が決まったので何月何日付けで退職させていただきます』とだけ伝える方法です。
なぜこの方法が有効かというと、次の仕事が決まってるのを明確に伝えることで、引き留めようがない状況を作り出し、上司からの質問を必要最小限度に抑えられるからです。
上司は引き留めたくても、どこの会社に行くのか、何で辞めるのか、どんな業種なのか、程度しか聞きようがありませんよね。
どこの会社に行くのかね
言えるほどの大した会社じゃないので具体的な会社名は控えておきます
何で辞めるのかね
人生は一度きりですし、どうしても今すぐ挑戦したい仕事が見つかりました
どんな業種なのかね
特殊な仕事で心配をかけるかも知れないのであまり言いたくありません
など確実に聞かれそうな事柄に関しては、あらかじめすぐに答えられるように考えておきましょう。
上記はほんの一例ですが、具体的な会社名や仕事内容は言わずに、けむに巻くのがコツです。
あとはしっかり答えてるふりをしながらも、退職の意志が固いのをアピールしていくだけです。
ここで、大事な事なのでさらにもう一度書きます。
くれぐれも、こちらから余計な事は一切言わないように注意しましょう。
聞かれたことに答えるだけに徹してください。
余計な情報を与えてしまうと、無駄に話が長くなるだけでなく、ボロが出てしまう可能性もあるからです。
話の要所要所で、『何月何日で辞めさせていただきます。今までお世話になりました』と感謝の気持ちを伝えるふりをするのも有効です。
基本的には政治家の答弁のようなイメージで、のらりくらりとかわしていけば問題ありません。
辞めてしまえば上司とは二度と会わないわけですから強気でいきましょう。
また、絶対に説得される素振りすら見せてはいけません。
普段からパワハラ系の上司だった場合は恫喝される可能性もあるので、場合によっては証拠を残すため録音するのもありでしょう。
最終的に有給消化や引継ぎの話になれば、もうブラック企業側も引き留めをあきらめていますのでゴールはすぐそこです。
無事に話がまとまったら、速やかに退職願を提出して、最後の出社日までなんとか頑張りましょう。
まとめ
ブラック企業においては、パワハラやセクハラが挨拶のように日常的に行われてるケースも多いです。
その結果、辞めたいけれども上司が怖くてブラック企業を辞めれない人も増えてます。
あなたも本気でブラック企業を辞めたいのであれば、私が実際にブラック企業を辞めた時の方法を参考にしてみてはいかがでしょうか。
ただし、話し合いや法律が一切通用しない本当に悪質なブラック企業もあるので、その場合は弁護士の先生や労働基準監督署などの専門家に相談しましょう。
また最近では、退職代行サービスもありますので、どうしても自分で退職を切り出せない場合は、第三者に間に入ってもらい、しっかりとブラック企業とお別れしましょう。
退職代行に興味がある方は